お ん が く - 5

エレキ・ブーム
掃除の時間のホウキは
エレキ・ギターになる
今でいうエア・ギター?で

テケテケテケ・・・と、くち走り
ベンチャーズや
寺内タケシとブルージーンズ
加山雄三とランチャーズになる
学の無い田舎者のボクらは
ベンチャーズのダイアモンド・ヘッドは
固い頭の曲? なんて思ってて

ハワイの地名だとは
まったく知らなかった
  

お ん が く - 6

尚美展 (学校祭)の華は
K L P( コーゲー・ラテン・プレーヤーズ )の
ペレス・プラ−ド楽団をコピーした
マンボの演奏
全員、学生服の前部分を内に折り曲げて
V・ゾーン をつくり 派手な蝶ネクタイをつけ
タキシードを気取っていた
ウ〜〜ッ!マンボ ! > のかけ声

リズムにあわせ楽器を右に左に振り
リーダーはマラカスを手に踊る

坊主頭の違和感以外
ホントー に カッコよかったね
学校祭は サボリの日にしていたボクも
演奏の時間が近くなるとイイ席をとるために
講堂へ急ぐ・・・・
 

お ん が く - 7

美術部の歓迎会や送別会
余興で順に唄わされる
ホントは
加山雄三 の唄 なんかが カッコイイのに
根性無しで、あがり症のボクは

唄いだすと蚊の鳴くような声の
スーダラ節 になってしまう

コブシをきかせて
堂々と歌謡曲を唄う
ヤスイがうらやましかった

ノリの悪い男は
昔も今もモテるわけがない

ホ ワ イ ト ・ ク リ ス マ ス

なにを 思ったのか
クラス担任の イイダ先生
全員を外へ連れ出し
運動場の階段に座らせて
英語で歌わせたことがあった
女子はともかく
坊主頭が、大っきい声で元気よく歌う

< ホワイト・クリスマス > なんて
けっこう違和感
えらい寒い日だった
そのうち粉雪が降ってきた
 
1965年 11月末
ちょっと素敵な 想い出・・・

バ ラ が 咲 い た

マイク真木 が歌う < バラが咲いた >
ラジオやテレビからよく流れていた
平凡パンチ に出てくるような
アイビーなカッコウで
ギターをかかえ歌ってる

バラがさいた〜バラがさいた〜
ちっちゃなバ〜ラ〜が〜・・・♪


ヤングのくせに、なに ちっちゃいことを
歌ってんだ、と思ってたけど
卒業を真近にしたセンチメンタルな
気分に妙にリンクする
そのうち口ずさむようになっていた

後に、マイクさんと前田美波里さんを
六本木のディスコで見かけた直後
結婚しちゃって・・・・
ボク等を滅茶苦茶 くやしがらせた
当時、美波里さんは若者にとって
女神だったんです

昭和の子供たち・やよい町15番地