オ ー ト バ イ - 1

夏休みの部活をサボローとするボクを
ヤスイ がバイクで迎えに来る

スズキの125 か250cc だったかのバイク
今ではダサイ実用車だけど
当時は、目がクラクラのピッカピカ
1台10 数万円もするものを
親に買ってもらえるわけもなく
いつかオレだって、と思いながら
イヤイヤ 後部座席に乗っかって学校へ行った
ヤスイはさすが部長、マメだった

オ ー ト バ イ - 2

アキラ は、スポーツ・カブを
ボア・アップし二人乗り可としたものに
乗っていて
ボクはいっつも、その窮屈なリア・シート
遠くは金沢、富山等々、あちこち
乗っけてもらって行った
アサノ の家に遊びに行った時
アサノ がアキラ のバイクを借り(当然無免許)
ボクが後に乗って農道を暴走の末
泥田につっこみ二人共、泥まみれ
バイクをひっぱり出すのにエライ目にあった
そんなこともあったなぁ・・・
リア・シートじゃなくって
自分で運転するのが夢だった・・・

オ ー ト バ イ - 3 

三年の夏休みの終わり頃
親父と二人で トヤマ
自動二輪の免許受験に行った
二人とも落ちた

ボクは、初めて乗ったスクーターの実技で
クラクションの鳴らし忘れだったらしいけど
(当時はスクーターで実技テストをしてた)
親父は答案用紙ではなく、問題用紙に
解答を書いて提出したかららしい
親父は、とにもかくにもオッチョコチョイ
どうやって行き、帰ったか、何を話したかも
すっかり忘れたけれど

掲示板に二人の番号が無かったのと
やけに暑い夕陽の中を歩いていたのを
鮮明におぼえている
ちょっと寂しい、親子のふれあいだった
ボクはこれで
カワイから、5000円で譲ってくれると約束してた
ゲールペットというスクーターの話は
パーになっちゃった・・・

昭和の子供たち・やよい町15番地