騎 馬 戦

 中学での運動会で記憶にあるのは
センベイ割り騎馬戦と、下記の 棒倒し ぐらい。


 騎馬戦は、赤軍と白軍にわかれ、
それぞれの騎手がセンベイを額に付け、
敵のそれを竹刀で叩き割ったら勝ちという
乱暴な競技だった。
騎手が素直にセンベイだけを狙うわけがなく

乱暴狼藉で楽しんでいたと思うけど

ウマになったボク等は暴れる重い荷物を抱え
汗を吹き出しながら走り回るだけ。


 騎手じゃなかったから、大量の竹刀をどこから準備したのか、
額にどうやってセンベイを付けたのか、
まったく知らない。

棒 倒 し

 学年の男子生徒が二手に別れ
敵陣の棒を引き倒せば勝ちという単純な競技。

 先生の諸々の注意なんか上の空、
号砲一発、
興奮した烏合の衆は我先に敵陣へ突進。
押し合いへし合いのうちに
当然、殴る蹴るの禁じ手になり運動場は大混乱。

 
ボクは、このカオスの中に居るのが
意外と気持良かった。


ケ ン カ - 1

 中学に入ってもイジメ は続いていた。
ある日、先生受けのいいやつが
あまりにも しつっこく嫌がらせをするので

プッツン切れて、殴り合いのケンカ。
ボクは目の上を切り
相手は前歯を折って泣いてしまった。
それからはイジメ らしいことは少なくなったけど
ボクは相変わらず教室のすみっこで小さくなって
目立たなくしてるのは同んなじ・・・・。

 何十年後かに、中学の同窓会でイジメ側の奴に
何気なく そんなイジメの話をしたら
教育論を持ち出す他人事。
世の中ってそんなもんなんだろうね。

ケ ン カ - 2

 中学生活で一番のユーウツだった
男子10 km、女子5 kmのマラソン

運動場をスタートし、皇太子道路とよんでいた

砂利道の坂の手前までの200mは真剣に走るけど
登りで一気にペースが落ち、後はダラダラ トボトボ
田園風景の中を走ったり歩いたり・・・

 

 その途中
ボクをからかってきた奴と殴り合いのケンカ。
泥だらけになり相手が鼻血を出したところへ
自転車に乗った見回りの先生が来て
どーした! 何かあったか! 大丈夫か!

やたらとボクに声をかける。
 
 息もたえだえ、どうにかこうにか運動場へもどり ゴール。
皆がボクの顔を見て笑うのでトイレへ入って鏡を見たら
マンガでしか見たことのない、きれいな青タン
目のまわりにできていた。

昭和の子供たち・やよい町15番地