初 恋 

中学時代を通して憧れていた女の子は
オサゲ髪の U 子
1年生の時、おんなじクラスだった
 
3 階から落ち、成績も落ちて
自信もなんにもないボクは
一言も話すことなく
ときどき下校途中に見かける
後ろ姿に体中を熱くしていた

 
ただそれだけで 3年間を過ごす

 
彼女がどこの高校へ進学したかも知らない
 
オサゲの後ろ姿だけが印象に残ってて
顔もはっきりおぼえていない

その頃、何かの本で見た
島崎藤村の < 初恋 > という詩に
勝手にその気になって喜んでた

学校の前に、市電は走っていたけど
田畑が広がっていた頃の話

不 純 異 性 交 遊

生徒課の先生の指導で
不純異性交遊はイケナイというが
どんなんが不純なんか
具体的な説明はない

ボクとは縁遠い話だけど

不純と純粋はどう違うんだろう?
学校の帰り二人で話ながら歩くんは
不純異性交遊なんだろか?
( 男女で歩く生徒なんていなかった )

ボクはチョット悩みながら
オサゲ髪の彼女と歩く姿を
妄想する・・・・・

子供がどうしてできるのか
この頃はまったく知らなかった

ケ ン カ

中学に入ってもイジメ は続いていた

ある日、先生の受けのいいやつが
あまりにも しつっこく難くせをつけてくるので

堪忍袋の緒が切れ、殴り合いのケンカ

ボクは目の上を切り
相手は前歯を折って泣いてしまった

それからはイジメ らしいことは少なくなったけど
ボクは相変わらず教室のすみっこで小さくなって
目立たなくしてるのは同んなじ・・・・
( 3 階から落っこちたのは例外の大失敗でした )

何十年後かに、小学校や中学でイジメてた奴に
何気なく そんな話をしても
自分等のことだとはチッとも思わず
ひどい奴がいたんだなぁ、と他人事
世の中ってそんなもんなんだろうね

昭和の子供たち・やよい町15番地