クリスマスが過ぎると 朝早くから もちつき 玄関の引き戸をはずし広くして かまどでモチ米を蒸し 家の前でペッタン、ペッタン トーチャンがつき、カーチャンが返し こんな時だけは、二人は息があっていた トーチャンはモチが大好きだから < あぶねーぞ!頭 カチわるぞー! > なんて言いながら 機嫌よく他の家の倍はつく それが、いつからか もちつき器に変わってしまった 家庭用もちつき器の前の トーチャンはカッコヨクなかった
つきたての、やわらかいモチに 砂糖の入った甘いキナコや アズキをまぶして食るのが スッゴイ楽しみ よーくのびるんだぁ のどにつめて、ちっそくするなよ ちっそくって、なんけ? 息ができんよーになることだ ふーん、はふはふ ノボル、顔にアズキがついとるぞ・・・
昭和の子供たち・やよい町15番地