春 の 小 川

雪がとけて
土の匂いがつよくなってくる頃

学校の横の小川をのぞきこむと
小さなメダカやドジョウなんかが
動きはじめている

そこでイタズラをしてから家へ帰るのが
毎日の日課

お 花 見

毎年、桜が満開になると
カーチャンはボクたちを
古城公園へ花見に連れていった
( トーチャンとは行ったことがない )

公園は、ほこりっぽくって
人がいっぱい
酒のにおいがいっぱい

あっちこっちで酔っぱらって
歌う人、踊る人、喧嘩する人
血だらけの人、倒れてる人・・

恐い大人の世界だった

カーチャンは必ず
花見警戒中の臨時派出所の横に
場所をとり、ゴザを敷く

ボクたちは花よりダンゴ
カーチャン手づくりの豪華?弁当と
1本を3人でわける綿菓子が
楽しみ

大嫌いなジンダハン( 巡査 )も
この日だけは頼もしく見える

フ ァ ッ シ ョ ン 

太平洋戦争敗戦後
10〜15年くらいの間が小学生だった

しつこいけど、貧しかったから
普通の子供はカッコウなんか気にせず
着てればイイで、オシャレなんかとは
まったく無縁の世界

たまに買ってくれるのは
長くもたせるのための 2〜3サイズ大き目
弟はアンチャンのオサガリを着る

子供たちは ダブダブ ツンツルテン
の服を着て遊んでた

靴も同じで、10円のゴム靴でも破れたら
ゴム糊でパッチを貼り補修するし
ズック靴はブカブカのを大事に履く
だからボク等の世代には幅広、甲高の足が多い

一週間に一度くらいしか銭湯に行かず
いっつも汚れてて臭かった、多分

昭和の子供たち・やよい町15番地