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繁華街のはずれに日本三大仏のひとつ
といわれた大っきな大仏さんが居て
高岡のアイコンになっていた。
大仏さんの蓮台の下は薄暗い回廊で
そこには何点かの仏画が飾ってある。
桜の散りかけた古城公園で遊んだ帰り
怖いもの見たさで、線香のにおいが充満した
回廊へみんなで入ってみた。
目的は、うわさの地獄絵。
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鬼が亡者たちを、焼いたり。刺したり
切り刻んだり、阿鼻叫喚の地獄絵図を
ためつすがめつ眺め
罪深き子供たちは恐れおののく・・・。
入るときは優しい顔に見えた大仏さんが
出るときは怖い顔になっている。
その日の夜は妄想がふくらんで
なかなか寝つけなかった。
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