元 旦 の 雪

元日に雪がないと
正月らしくなくって
ホントーに、つまんなかった

雪が無くって
雨なんか降ってると最悪
お店も銭湯もやってないし

なーんにもすることがないから
家にとじこもり

トーチャンやカーチャンが
雪の無いイイ正月やねぇ、って
近所の人としゃべってるのを
ヘソを曲げて聞いていたけど・・・

今は
元日早々から雪の始末をしたくなかった
親の気持がよーくわかる

元 日 

正月、元日 といっても静かなもの
華やいだところがまったく無い

妹が 赤い着物着てるぐらいかな

朝、コタツにみんな揃って

< おめでとう > を言って
トーチャンから お年玉をもらい

モチとネギしか入ってない雑煮、
(トーチャンは一度に15個は食べていた)
黒豆、酢の物、カマボク程度の
おせち料理を食べた後は、する事がない

お店は元日からやってないし
よその家へテレビを観にいくわけにもいかない

コタツでゴロゴロしてると
トーチャンが < 花札をやろう > って気をつかう
でも、一番 熱くなるのはトーチャン

毎年、
カーチャンは頭痛でダウンしてた
それに文句ばっかり言ってたけど
今はボクがそれに悩まされてる・・・

お 年 玉

お年玉をもらえるのは
トーチャンからだけ

月刊漫画の新年号を買ったら
残りが無かったから

100円前後だったと思う

でも、お札だったから
ありがた味があった

お店の開く 2日は、弟と漫画を買いに
ウメボシみたいなバーサンがいる
他校下の駄菓子屋さんまで走る

新年号は 8 大フロク付 とかいって
少年、ぼくら、冒険王・・・どの漫画本も
中味よりフロクの方が厚いんだ!

濡らさないよう、大事に家へ持って帰り
早速、紙製の付録を切ったり貼ったり
マンガそっちのけで作るんだけど・・・

福笑いやスゴロクみたいなもの以外の
飛行機や戦車っていう、ややっこしいのは
ボクは不器用で
まともに仕上げれたことは無かった

み か ん つ り

正月は、誰もこないし
どこへも行かない

付録の、カルタや福笑い
スゴロクにあきたら

弟と、ミカン釣り


太い毛糸針に糸をつけ
それを離れた所から
皮をむいて分けた
ミカンに突き刺し
上手にたぐり寄せたのは食べれる
っていう遊び

狭い部屋を散らかし放題にし
ますます狭くして、カーチャンに
< 片付けろ!> って
朝から晩までブツブツ言われ続ける

窓際にはカンモチ(干し餅)や干し柿が
ぶら下がっていたけど
冬休みが終わる頃には無くなってた

昭和の子供たち・やよい町15番地