フ ラ フ ー プ

あっちでも、こっちでも
小学生も、中学生も、大人も
腰をグルグル回して フラフープ
 < 買ってくれ!> って
カーチャンにたのんだら
 < 腸に穴があく!> って
トーチャンの一言でアウト
ボクも、弟も、妹も

流行に乗りおくれた子供だった

紙 芝 居

昭和の子供たちの 一番の楽しみは、紙芝居
紙芝居のオッチャンが拍子木を打ち始めると
子供たちは見物料の水アメや 切りコンブを買う
5 円、10 円をもらいにあわてて家へ走る
親が家にいなかったりして、もらえないと惨め
こっそり、みんなの後ろで盗み見しようとしても

オッチャンが浪花節みたいな渋い声で
  ハイ、そこのボク〜、ただ見はダメだよ〜
仕方なく見えない所にかくれ、語りだけを聞く
 ウアッハッハッハァ〜〜・・・・
金歯キラキラのオッチャンの < 黄金バット > が
はじまった・・・・・・

 竹 う ま

竹馬の 足を置く横木は、最初は低く
慣れてくるとドンドン高くしていく
慣れるまでは裸足で
指の間に竹をはさんでいないとオッカナイ
そのうち指の皮がむけたりして痛いんだ

竹馬に乗ると、背がズーッと高くなり
なんか、偉くなったような気分で
カッポ、カッポ、 町内を歩きまわる


竹馬の上から
塀ごしに家の中をのぞいて叱られたり
柿の実を盗ってみたり
竹馬で駆けっこしたり・・・・
でも
竹馬の竹はどこから用意してきたんだろう
竹に横木をしっかり縛りつけるなんてことも
不器用なボクにできる訳ないし・・・

きっと
トーチャンにやってもらったんだろうなぁ

昭和の子供たち・やよい町15番地