便所に入って 開放感にひたっていると 突然、おしりの下が明るくなり ヒシャクが侵入してきた 汲み取りのオッチャンが来たんだ オッチャンは、鼻歌で タッポン、タッポンすくってる ボクは脂汗を流しながら オッチャンの仕事が終わるまで 中途でガマンしつづけた 当時の落とし紙はゴワゴワした灰色 固いからよく揉んで使わないと、痛い
大八車に肥桶を積んでの汲み取りも いつからか バキューム・カーに変わってしまう
いっつも おいしそーにタバコを吸ってる トーチャン 誰もいない日に 1本盗んで 便所の中で吸ってみた マッチで火をつけ、大きく吸ったとたん 目が回り、冷や汗が出て、吐き気がして 目の前が暗くなってきて・・・・ タバコを便つぼに捨て 気持悪くって しゃがんでいたら 焦げた臭いがしてきて まわりが霞んでる 下をのぞいたら 落し紙に火がついてて 炎まで上がってた アッという間に煙が便所に充満 ボーッとしてたボクは、我にかえり あわてて台所へ走り タライの水を便つぼに3杯かけて なんとか消火
これがホントのヤケクソ
外で遊んでて 急にもよおして 誰もいないはずの家へ あわてて帰り 便所にかけこんだら 知らないオッチャンが ウンコしてた・・・・・・
昭和の子供たち・やよい町15番地