ト ー チ ャ ン  - 5

昭和20年8月4日
トヤマは B29 の大空襲をうけ
95%を焼失し大変な惨状となった

その直後、連隊の叔父さんの所へ

トーチャンがひょっこり顔を出し
無事を確認して帰っていったらしい

叔父さんは房総の任地を勝手に離れて来た
トーチャンを心配したが
< かまわん > の一言だった
どうやって来たのか、帰ったのか・・・

これも、その時にいっしょに聞いた話



戦後、トーチャンはトヤマへ戻るが
仕事が無いので仕方なく
元陸軍演習場だった立野が原の開拓村に入り
仕事で出かけた五箇山でカーチャンに出会う

ト ー チ ャ ン  - 6

トーチャンと、もっと話をすればよかった
 
自分の親が、どんな人間で、
どんな人生を送ってきたのか
もっと理解しようとする気持ちがあったらと

後悔しています

17才で家を出
満州へ渡った、その時の気持は
想像するしかありません
夢とか希望を持ってて
意外と清々とした気分だったのかも・・・

ボクよりズーッと影の濃い人間だった
ってことは間違いないですね
トーチャンには勝てないなぁ
今になってシミジミ思います



( 同じ年頃のボクと、渡満正装のトーチャン
  手に持っているのは鍬の柄です
   背景は茨城県日原の義勇軍訓練所 )

昭和の子供たち・やよい町15番地