童 話 発 表 会

創作童話発表会
どういうわけかボクがクラス代表に
なっちゃった
講堂の壇上から全校生徒の前で
発表しなくっちゃいけない
落ちつこうと思っても

完全に上がってしまって、雲の上
緊張でカチンコチン、オシッコもれそう
足も口もふるえっぱなし
何を話しているのか
本人がわかんなくなってんだから
聞いている生徒も先生も
さっぱりわかるはずがない・・・・
そういう感じで、晴れがましいことが

まったく無かったボクの
生まれて初めての晴舞台は終わってしまう

後で同級生に ダラッ!って言われた
穴があったら入りたい、って
こんな事をいうんだろう

赤 い 風 船

< 赤い風船 > っていう映画
ストーリーはもう憶えていないけど
ボクと同じっくらいの少年が
たくさんの赤い風船につかまり
空高く浮かんでいく ラスト・シーン
自由にどこかへ翔んでいきたい・・・
片田舎の町の隅っこで
小さくなって生きているボクは
あの少年に自分を投影させ
すっごく憧れ、感動してた
この映画を観てから

自分が風船やアドバルーンにぶら下がる
絵をよく描いていました
高所恐怖症のくせに

汚 れ な き 悪 戯

図書室で借りた
< 汚れなき悪戯 > という本に
感動し
授業中も読みつづけてて先生に見つかり
ひっぱたかれ、
廊下に立たされた
壁のむこうはクラスのみんながいて、にぎやか
廊下はシーンとして、死んでいるみたい
廊下の窓から夕陽がさしていて

主人公のマルセリーノになったような
気分
 
 
1年後に映画で観て、やっぱり泣いた
マルセリーノの唄、聞いたことありますか?
 
   

夜 汽 車

まわりがシーンと、静かになった夜
遠い駅から
ポーッ、ガタン、シューッ、ボッ、ボッ
カタン、カタン、ポーッ・・・・

蒸気機関車の走り出す音が聞こえてくる
お盆で五箇山へ行くのに
ディーゼル機関車には乗るけど

蒸気機関車には乗ったことがない

学校でよく歌わされる < 夜汽車 > って曲
 いつも いつも 通る夜汽車
 静かな ひびき 聞けば
 遠い町を 思い出す・・・♪

ブツブツ、小さい声でつぶやき
遠い町なんか行ったことないなァ

遠い町ってどんなんだろ
色んなことを想像してるうちに

いつのまにか寝てしまう
 

昭和の子供たち・やよい町15番地