セ イ ビ 小 学 校

小学校へ入学

学校へは、家から歩いて 5分

昭和の初めに建てられた
木造の立派な校舎
ボクたち団塊の世代は
ひとクラス 55人の 8クラス
全校生徒数は 2000人くらい
入学と同時に、2階の間借りから
同じやよい町15番地に引っ越した

ま ん じ ゅ う

入学式の日、校門
お祝いの紅白マンジュウをもらった
ボクは ゲタ箱の前で
マンジュウ 食べさせろーっ
って、暴れたらしい
お菓子が貴重な時代とはいえ
情けない子供だったんだけど
言い訳させてもらえば

保育園のこともあり
学校へ入るのが恐かったんだと思う

図 画

初めての授業は、お絵描き
こんな絵を描いてたみたい

親はありがたいもので
カーチャンが亡くなったあと
遺品を整理していたら
小学校時代の絵や通信簿が
沢山しまってあった


講  堂   

入学式をはじめ、なにかにつけ
講堂で全校集会がある
びっしり すし詰め
ひといきれでむせかえり
酸欠状態
気分が悪くなって 倒れる生徒が

かならず出て、医務室へ運ばれてた
話なんか聞いちゃいない
早く終わってほしい・・・だけ

医務室のベッドは天国
ボクも 6年間で
二度、運ばれちゃった

この密度は
高校を卒業するまで つづく


な じ め な い

ひとみしりの、グズだったから
知らない子供たちの中で
どうしていいのか、わからない
なじめない、ついていけない
逃げ出したい
早く家に帰りたい毎日
やっぱり学校もイイ所ではなかった
保育園はやめれても
学校は そんなわけにはいかない・・・・

それでも

家にさえ帰れば、グズでも
町内の子供たちとフツーに遊んではいた

昭和の子供たち・やよい町15番地